先日、少し変則的なベランダの改修を行いました。
築20数年の鉄骨造のW2000*L5000ほどの床面積。
20数年の経過による老朽化や床面からの雨漏れと下階の日照不足の不満等の
理由により、改修のお考えに至ったようです。
あっさりとやり替え、既存を撤去し、新しいものを設置する。簡単な手法ですが
費用的な要素から、既存鉄骨軸組は再利用する方法を検討しました。
幸いお施主様が非常にマメな方で、定期的に鉄骨材の塗装を施していらしたので、
構造材事態の状態は問題ない、健全なものでした。
新設したベランダの床面積は、W1200*L5000.およそ2/3を開口部とし、採光確保
できるよう、今現在必要な床面積に減床しました。
手摺部材等は、メンテナンスが軽減されるようアルミ製のものを組み合わせ施工しました。
あらかじめ、鉄骨H形鋼上にサヤ管鉄骨角材を溶接取付し、アルミ製柱材を固定し、
しっかりと固定されるよう設置しました。
計画時より、計算外・想定外の問題が発生しないか、実は不安を若干抱えての改修
でしたが、ほぼ計画通りに進めることができました。
大きな工事でなくても、あまり実例のない改修は、ハラハラドキドキが付きまといます。
しかし、これが出来なきゃプロではありません。新しいことにいろいろ知恵を絞って、
苦労もあったりして、掴む成功がうれしく、楽しく、自信にもなるのです。